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サングレーザー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
SOHOは、明るい尾を伸ばしながら太陽に突入していくクロイツ群の彗星を発見している。
サングレーザー (Sungrazer、またはSungrazing comet)とは、近日点で太陽の極めて近くをかすめるように通る彗星である。場合によっては太陽の表面から数千km以内のところを通過する場合もある。小さなものには、このように太陽の至近距離に近づいた際に完全に蒸発してしまうものもあるが、大きなものは何回も近日点通過しても生き残る。しかし、このような彗星は強い潮汐力のために小さな破片に分裂することが多い。
クロイツ群
最も有名なサングレーザーはクロイツ群の彗星であり、これらは全て初めて太陽に近づいた際に崩壊してたくさんの小さな彗星になった一つの巨大彗星に起源を持つ。紀元前371年にアリストテレスとエフォルスが見た極めて明るい彗星はこの親彗星の候補である可能性がある。
1843年と1882年の大彗星、それに1965年の池谷・関彗星は全て元々の彗星の破片だった。これらの彗星はそれぞれ短期間ではあったが昼間でも見えるほど明るくなり、太陽の近くでは満月の明るさすら上回った。
1995年にSOHO衛星が打ち上げられてから、クロイツ群に属する数百個もの小さな彗星が発見されてきたが、それらは全て太陽に突入するか近日点通過の際に完全に破壊されるかした。クロイツ群は事前に推測されていたよりもどうやら遥かに大規模なものらしい。この群に属する巨大な彗星が太陽に接近し、クロイツ群の過去の大彗星のライバルとしてその姿を現すのは時間の問題だろう。
その他の彗星
SOHO衛星で観測されるサングレーザーのうち約90%はクロイツ群に属する彗星である。残りの10%には散在性のものも含まれるが、他に4つの同族の彗星群が確認されている。クラフト群、クラフト2a群、マースデン群、マイヤー群である。マースデン群とクラフト群は両方ともマックホルツ彗星と関係があるらしく、このマックホルツ彗星はしぶんぎ座流星群とおひつじ座流星群の2つの流星群の母彗星でもある。
サングレーザーの起源
軌道傾斜角が大きく、近日点距離が2天文単位未満の彗星は、軌道を何周もする間に累積する重力摂動の効果によって、近日点距離の値が非常に小さくなることが様々な研究により示されている。ある研究では、ヘール・ボップ彗星もサングレーザーになる可能性が約15%あるという結果が示されている。
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