「声」特集――言論の自由が日本を救う(森田実)


NO7488


「声」特集――言論の自由が日本を救う(森田実) 


J・Iさんのメール

千成 さん  J・Iです。

もはやマスコミ自身が市場原理主義で動いているようなものです。


「讒言(ざんげん)」

という言葉がある。

悪意のAがBに

「Cさんが悪口を言ってい ます」

という。

Bが

「Cはけしからん」

と言うと、待ってましたとばかりAはCのところへ飛んで行き、

「Bはあなたについてこんなひどいことを言いました」

と告げ口

するのである。BとCが事実確認を怠れば、BとCはケンカになる。

Aを排除しなけ れば、不信が対立を生み、誤解ではなくほんもののケンカになるだろう。


2006.10.5(その3)

森田実の言わねばならぬ[405]

「声」特集――言論の自由が日本を救う


「新聞雑誌は人を痴呆にする学校だ。それは考えることを免除するから」
(ギュス ターブ・フローベル「ジョルジュ・サンドへの手紙」)


【1】TWさんの意見「けして他人事ではない」(10月4日)

《首脳会談やるそうですね。相当「裏」でのやりとりがあったのでしょう。闇の世界 の出来事はわかりませんが、新たな日中の遺恨の火種をつくりかねません。参議院選 挙前後の「東シナ海事変」の布石にもなりかねません。そうならないためには、最低 限、文書による合意確認が必要でしょう。

(1)去年の郵政国会のときのことだ。ある日突然のことのように、「郵政懇話会に 何人出席した」という報道が綿貫さんのコメントとともに流れ始めた。最初はNHK だったように思う。一種の自粛なり規制なりが働いていたような、きわめて不自然な 感じだった。とにかくメディアは信用できないと確信したのはこのときである。

(2)「讒言(ざんげん)」という言葉がある。悪意のAがBに「Cさんが悪口を 言っています」という。Bが「Cはけしからん」と言うと、待ってましたとばかりA はCのところへ飛んで行き、「Bはあなたについてこんなひどいことを言いました」 と告げ口するのである。BとCが事実確認を怠れば、BとCはケンカになる。Aを排 除しなければ、不信が対立を生み、誤解ではなくほんもののケンカになるだろう。も ちろん、Aの立場になる可能性がいちばん高いのは、正確な事実を報道しないメディ アである。Aは非常に危険な存在であり、大いに警戒しなければならない。
(細かな 批判はこのHPに相応しくないので

http://blogs.yahoo.co.jp/manfredkunn

〈倫理的哲学的な森〉で扱っています。)

(3)他人事(ひとごと)主義は日本人の悪しき行動様式である。飲酒運転事故に怒 りを表明した当人が、取り締まっている当人が、酒を飲んで運転するのである。戦争 中も一般国民は「戦争はどこか遠くで起こるもの」という認識だったとか。爆弾が頭 の上に降ってきてはじめて……。許せないのは政治家の他人事主義である。格差社会 の現実には目もくれず、活力ある社会を名目にますます格差を拡大している。他人の ことはどうでもいいのだろう。

(4)しかし、他人事主義を脱すべきは、まさにわれわれ自身だ。次回の参議院選 挙、「野党有利」は計略と考えた方がいい。千葉同様、ぎりぎりの勝負と見たほうが いい。成熟した市民社会か野蛮な戦争国家かの選択である。他人事では絶対済まな い、済ませてはならないのである。皆さんの投稿を読ませていただき痛切に感じた次 第。メディアを何とかしなければ去年の悪夢が再び…。もう取り返しがつかないこと に。》


【5】NTさんの意見「忘却が歴史をつくる」(10月4日)

《歴史が繰り返されるのは過去の教訓が忘れられるからだと思います。例えば、戦争 を経験した人が当時のことを忘れるというよりも、歳をとって亡くなっていき、戦争 を知らない世代が大部分を占めることで「忘れた」と同じ状況になるのでしょう。人 を殺してみたくなる普通人が出現したように、戦争をしてみたくなる普通人も増えて きたのでしょうか? 原爆の被爆者が当時のことをあまり語らなかったのは、あのような強烈な事柄は誰も 忘れることはないはずと思っていたからでしょうが、最近の被爆関連の記念碑などが 破壊されたりすることでショックを受け、慌てて被爆の様子を絵にしたり語り部を増 やしたりしています。でも、被爆者の思いがどこまで通じることか…。

同様に、市場原理主義がどんなにひどい世の中になるかの教訓は、60年どころでは なく100年単位の過去のことですからスッカリ忘れられたわけです。そのような世の 中を変えようと社会主義・共産主義が勃興しましたが、このイデオロギーの強烈な印 象が市場原理主義の問題点を忘却させたのでしょう。

竹中氏がいとも簡単に「市場原理主義にすべき」と述べたのを聞いて唖然としまし たが、彼が学者というよりも市場原理主義で得する勢力の側の人物だったから当然で した…階級意識は健在だったわけですね。米国派が主流をしめているらしい学会は最 終的に「金になる」ことが重要のようで、「真実」自体は重要でないのでしょう。

大マスコミが資本の奴隷になったと同様に、学会(界)も資本の奴隷になってきたよ うです。学者の倫理などは星印の数をあらそう競争の前には吹き飛んでしまいます。

この線で各界の状況を眺めますとその勢力図がよく理解できます。簡単に言えば「リ ベラル派」が劣勢に立たされているということです。多くの国民も金・金・金と目の 色を変えているようです。

安倍氏も戦後生まれらしくアングロサクソン流市場原理という格差拡大主義を唱え ましたがアッという間に忘却し、格差は問題などとほざいています。これでは戦前の ことなど忘れるわけです。どうもこの世界の裏側では国民に「過去を忘れさせる仕掛 け人」が蠢いているようです。そうなれば歴史は繰り返しますから次に何が現れる か、どんな妖怪が現れるか、どんなチョビ髭が出現するか…やはり血を見なければお さまらないのでしょうか…その頃には小生は寿命となり見ることはないと思いますが 子どもや孫のことが心配です。》