日本を襲う二つの大危機と二つの小危機4(日中戦争を回避する)(ロシア政治経済ジャーナル No.414)
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モスクワ在住の北野幸伯さんのMLより抜粋。 海外からの方が日本が見えてくるようです。 分かりやすく鋭い切り口。 アメリカが小泉を使って日中間に亀裂を入れたいのは明らか。 「韓国はアメリカを裏切って中国・北よりになったがゆえにつぶされることになるでしょう」 はどうなんでしょうね、 経済的には一度ぶっ壊れて支配下に有るのですから本質的に裏切れるものなのかどうか・・・・
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2006/9/5号 ★日本を襲う二つの大危機と二つの小危機4(日中戦争を回避する) 今日本を覆っている思想。 右は「外国が日本に理不尽なことをしている」→「だからキライ」という「感情論」がベース。 左は「日本は悪いことをしたのだから」という「罪悪感」がベース。 右は全ての国を敵に回す。 左は現状維持。 どっちも行き止まりの道。 ▼日中戦争を回避する アメリカが中東支配に成功したと仮定しましょう。 支配とは、「安定」ではないという話でした。 中東産油国がドルで石油を売りつづけ、中国やロシアに石油利権をわ たさないこと。 別にテロが頻発していてもいいのです。 次にアメリカは中国征伐作戦に移るのですが、パターンは二つあるとい う話でした。
まず、1のパターンについて。 日本はこうならないように今から準備をしておく必要があります。 問題は、小泉首相になって、田中元外相・橋本元首相等のラインがこわ され、日中のパイプが切れていること。 二国間の紛争の元凶は二つあります。
これは商売でもわかりますよね。 誰かがおいしい儲け話を持ってくる。 A社とB社の利害は「儲ける」ことで一致しています。 ところが、A社がB社のことを「うさんくさ!」と思っていたら、「申し訳ありません。おたくとは商売できません」ってことになるでしょう。 外交は国益を追求するための手段。 そして、外交上の主な国益とは、金儲けと安全の確保である。 日中はシンプルに考えれば、金儲けに励んで平和であったほうが、両国 にとっていい。 戦争をする理由は(尖閣諸島や東シナ海の資源以外に)ほとんどありま せん。 しかし、利害が一致していても、相手国を信用できない場合は、話がまとまらない。 利害が一致していても、そういうことがあるのです。 例えば日ロ関係。 日本は、石油の約90%を不安定な中東に依存しています。 依存度を減らすには、隣国のロシアから買えばいいに決まっている。 だから、東シベリア〜極東ナホトカパイプラインを作ったほうがいい。 これはロシアにとっても同じ。 中国にパイプラインを引くと、中国一国にしか売れず、価格の主導権をむ こうに取られてしまう。 ナホトカまで引けば、日本・韓国・中国・東南アジア・アメリカ・カナダ等々、 どこへでも輸出することが可能なります。 どう考えても日ロの利害は一致している。 しかし、まとまりませんね〜 これは、「信頼がないから利害が一致していても話がまとまらない」例。 話を日中関係に戻します。 公式ルートで信頼を醸成するというのは、案外難しいのですね。 日本の首相や外務大臣が中国のトップに会って、「アメリカは、自国の利 益のために日中を戦わせようとしているが、私たちは断固反対です!」とはいえないですね。 まず、報道されちゃうでしょうし、報道されなくても必ずアメリカに伝わるか らです。 ですから、日本の首相や首相の側近と、中国のトップをつなぐ見えないパ イプが必要です。 これはどういうことかというと、その人が日本の首相の本音を中国側につ たえても一切報道されない。 しかし、日本側も中国側も信頼できるパイプ。 考えてみると、幕末薩摩と長州は犬猿の仲でした。 で、両藩の仲を取り持ったのは、坂本龍馬と中岡慎太郎。 二人とも土佐脱藩浪人。 今の時代、日本と中国両国のトップとツウツウの民間人がいれば、非常に ありがたいですね。 本にも書いてありますが、中国で儲けている経済人が一番いいのです。 彼らだって、「戦争になったら、商売あがったりだよ!」と思えばやる気もで てくるでしょう。 でも、アメリカにバレないようこっそりやる。 そのパイプ役の経済人を「首相特命大使」とかに任命したらすぐバレルか らダメ。 名利を超越したしっかりした人物にこっそり動いてもらう必要があります。 日ロに関していえば、02年03年はこういうパイプがあり、両国関係は劇的 に改善されました。 しかし、03年末にそのパイプが切れたので、関係は元どおりになっています。 日本の首相あるいは側近は、中国のトップと近い民間人(中国人と日本人) を見つけ、本音がいつでも極秘に伝わる状態をつくっておく必要があります。 これは、アメリカの洗脳工作に乗せられないためです。 そして、日中戦争を回避する。 ▼中立は可能か? 2のパターン。 日中戦争がメデタク回避できたと仮定します。 そして米中戦争が起こると仮定しましょう。 その場合、日本には三つの選択肢があります。
1の中立について。 北朝鮮のミサイルについて書き、憲法改正の話をしたら、「日本は核武装し 憲法はそのまま、中立になるべきです」という意見がたくさんきました。 (日本で流行っているそうです) この案の問題点を書きましょう。 中立を保つためには、二つの条件をクリアしなければなりません。 1、日米安保を解消する 日本とアメリカが軍事同盟を結んでいながら、「日本は中立です」とはいえ ません。 2、それで日本から米軍を追い出す 米中戦争時、日本から米軍が発進している。 これで、中国に「日本は中立だから、ミサイルうたないでください」とはいえ ません。 中国も「わかった米軍基地に撃つよ!」といいつつ、日本本土にも撃って くるに違いありません。 仮にこの二つの困難な条件をクリアしたとしましょう。 言葉は中立ですが、トータルで日本の中立は、「中国を利し、アメリカに大 損を与える」と思いませんか? だって、アメリカはアジア最大の拠点と同盟国を失って大損。 これは逆の言葉で、中国大儲けとなるでしょう。 アメリカが覇権をかけた最後の聖戦を戦おうとしているときに、日本はうら ぎった。 どんなひどい目にあわされるかわかりません。 例えば、このときアメリカは中東支配を完了しているので、「日本と中国に は石油を売らないように」と圧力をかけるかもしれません。 そして、日本は石油の約90%を中東に依存しているのです。 「まさか!民主主義国家アメリカがそこまでしないでしょう」 あまいです。 アメリカはこれまでも同盟した勢力を使い捨て、後に攻撃した例があります。
どうですか? 最後に皆さんに必ず忘れないでいて欲しい、キッシンジャー翁の言葉を。
これは、キッシンジャーさんが、「アジア共通通貨構想」を語るミスター円榊原英資さんを脅迫した言葉。 ちょっとシチュエーションは違いますが、「アメリカを裏切ったら許さないぞ!」 という気迫が満ち溢れています。 私たちは、アメリカを裏切った隣国を知っています。 そう、韓国。 韓国はアメリカを裏切って中国・北よりになったがゆえにつぶされることに なるでしょう。 日本も気をつけましょう。 というわけで、中立は難しいのです。 「そうかな〜」と思う人は、もう一度考えてみてください。 (つづく)
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